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みみ

補聴器の選び方のポイント!種類や特徴、購入までの流れ

補聴器にはいくつかの種類があり、形状や機能性もさまざまです。聞こえにくさをサポートし、快適な補聴器ライフを送るためには、数多くある種類の中から自分に合った補聴器を選ぶことが大切。

補聴器の選び方は聞こえにくさの程度だけでなく、ほかにも目安とすべき点がいくつかあります。適当に選んでしまうと、トラブルの原因となることも。

今回は補聴器の選び方のポイントや、補聴器の種類や特徴、購入までの流れなどについて、詳しく解説しましょう。

自分に合った補聴器の選び方のポイント

使いやすく聞こえやすい、自分に合った補聴器は、次のような点を目安にして選びましょう。

1.聞こえにくさ

「難聴」とひとことでいっても、聞こえにくさの程度に応じて次のように区分されます。

  • 軽度:小さい声での会話が聞き取りにくい
  • 中等度:普通の会話でよく不自由を感じる・耳元に口を近づけないと会話が聞き取りにくい
  • 高度:耳元に口を近づけないと大声でも聞き取りにくい
  • 重度:ほとんどわからない

補聴器のタイプによって聴力のレベルに適合するもの・しないものがあります。まずは聞こえにくさの程度に応じて、補聴器を選びましょう。

2.使用環境

おもな使用環境も、補聴器の選び方のポイントとなります。

同じくらいの聞こえにくさの方であっても、仕事などで人と話すことが多い方と、家でゆっくりと過ごすことが多い方では、補聴器に求める機能が異なります

周囲の雑音を減らしたり、前方向の音だけ大きくしたりといったさまざまな機能が備わっているタイプもあるため、使用環境に応じてこれらの機能が備わった補聴器を選ぶのもおすすめです。

3.目立ちにくさ

また、ファッション性や他人からの視線を考えて、目立ちにくい小さめの補聴器を選びたいという方も多いでしょう。

最近はコンパクトでおしゃれなタイプも増えており、このようなニーズに応えた補聴器を選ぶことも可能になってきました。

4.操作性

毎日使う補聴器だからこそ、使いやすさもチェックしましょう。

補聴器は種類によって操作性も異なります。

コンパクトなタイプは見た目がすっきりしている一方で操作が細かくなりやすく、ご高齢の方には使いにくく感じることもあるために確認しておきたいですね。

5.価格

補聴器は決して安い買い物ではなく、数万円もしくは数十万円かかる場合も珍しくないため、きちんと予算を設定して選ぶことが大切です。

確かに価格が高い補聴器はさまざまな機能を兼ね備えていますが、必ずしも自分に合っているとは限りません。まずは予算内で自分に合った補聴器を探しましょう。

補聴器の種類とそれぞれの特徴

補聴器にはさまざまな種類があり、現在の主流となっているのは、「耳あな型」「耳掛け型」「ポケット型」の3タイプです。それぞれの特徴を知り、自分にぴったりな補聴器を選びましょう。

耳あな型

耳の穴にすっぽりと納まるタイプの補聴器で、軽度~高度くらいの難聴レベルに適しています。価格は5万~50万円ほどが目安。

コンパクトで目立ちにくく軽量で、帽子やメガネなどの邪魔にもなりません。耳の穴の形状に合わせてオーダーメイドするのが一般的です。

耳かけ型

耳の後ろに引っ掛けるタイプの補聴器で、軽度~重度の難聴レベルに適しています。価格は5万~50万円ほどが目安。

ほとんどの難聴に適応できる、もっともスタンダードなタイプの補聴器です。耳あな型より大きいため、操作もしやすくなっています。

最近はカラフルでおしゃれなタイプも人気です。

ポケット型

本体とイヤフォンをコードでつないだタイプの補聴器で、中等度~重度の難聴レベルに適しています。価格は3~9万円ほどが目安。

スイッチやボリュームなどの調整ボタンが比較的大きめで、扱いやすいのも特徴です。マイクが内蔵されたタイプなら、相手に本体を向けることで、より聞き取りやすくなります。

補聴器購入の流れ

つづいて、補聴器を購入する流れについてみていきましょう。

1.耳鼻科で医師の診察を受ける

補聴器を購入する前に、耳鼻科で医師の診察を受けましょう。

聞こえが悪いからといって、補聴器が有効とは限りません。場合によっては耳垢や中耳炎が原因だったり、治療によって聴力が回復したりするケースもあります。

安易に自己判断して補聴器販売店に行くのではなく、まずは耳鼻科に相談することが大切です。

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2.聞こえの状態をチェックする

耳鼻科では、聴力検査や問診などを通して、聞こえにくさの原因や、どの程度の難聴レベルであるかを確認します。

どのような状況の場合に聞こえにくさを感じるか、いつ頃から聞こえにくくなったかなどあらかじめまとめておくとよいでしょう。

3.補聴器専門店へ行く

診断の結果、補聴器が必要であれば、補聴器専門店へ行きましょう。

その際、医師に書いてもらった「診療情報提供書」を一緒に持っていきます

また、病院によっては「補聴器外来」を標榜しており、院内で対応できる場合もあります。

4.適切なカウンセリングやフィッティングを受けて購入

聞こえの状況や要望に合わせて専門員がカウンセリングをおこない、適切な補聴器を選び、調整をおこないます。

実際に補聴器を使用して聞こえの微調整を繰り返したり、装着に関する指導を受けたりします。不快な点や分からない点があれば、遠慮なく専門員に尋ねましょう。

補聴器トラブルの原因は、購入者の理解不足の場合も少なくありません。購入前に補聴器についてしっかりと理解を深めておくことも大切です。

補聴器を購入する際の注意点

補聴器を選び、購入する際は次のような点に注意しましょう。

「補聴器相談医」に相談して選ぶ

耳鼻科に相談する際、「補聴器相談医」の医師に相談することをおすすめします。

補聴器相談医とは、聞こえにくさを感じる方が適正な補聴器を利用できるよう、決まった講習や実習を受講した上で活動している医師のことで、日本耳鼻咽喉科学会によって資格を認められています。

補聴器が必要かどうか見極めるのはもちろん、必要に応じて専門の補聴器販売店を紹介・連携し、適切な補聴器選びを助けてくれます。

また、補聴器が正しく選ばれ、調整されているか、さらには販売が適正かどうかも判断し、疑問がある場合には、販売店の指導もおこないます。

もちろん、補聴器の購入後には、聴力の経過観察や適切な使い方の指導なども。補聴器相談医は、補聴器をうまく使いこなすための強力なサポート役となるため、気軽に相談してみましょう。

また、2018年より補聴器相談医の診察を受けて補聴器を購入した場合、医療費控除が受けられるようになりました。

家族や身近な人と一緒に訪れる

補聴器をうまく使いこなすためには、周囲の協力も欠かせません

とくに初めて補聴器を選ぶ際は、家族や身近な人も一緒に耳鼻科や専門店を訪れ、聞こえに関する理解を深めましょう。

補聴器をつけた方への上手な話しかけ方や、操作やお手入れの方法なども一緒に確認し、安心して補聴器を使用できる環境を作ることを心がけたいですね。

まとめ

補聴器になじみが深いという方はあまりいないもの。

そのため、いざ補聴器を選ぶとなると、基準が分からず、悩んでしまうケースが少なくありません。

まとめ
  • 補聴器選びは難聴レベルや使用環境、使いやすさ、価格がポイント
  • 補聴器にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なる
  • 「補聴器相談医」なら、よりきめ細かいサポートが可能

補聴器を使ってみたいけれど不安、選び方が分からないと感じているなら、まず耳鼻科を受診し、相談することから始めましょう

また聞こえをサポートする機械は補聴器だけでなく、人工内耳もあります。

人工内耳については以下の記事をご覧ください。

人工内耳の仕組みとは?補聴器との違いや手術の流れを紹介人工内耳について知りたいですか?今回は人口内耳の概要と手術を含む治療の流れについて解説します。...
ABOUT ME
【執筆・監修】医療法人あだち耳鼻咽喉科 院長 安達一雄
日本耳鼻咽喉科学会 / 専門医・指導医 身体障害者福祉法第15条指定医
補聴器認定医 / 補聴器適合判定医 / 九州大学耳鼻咽喉科 特任助教
国際医療福祉大学非常勤講師