最近では発熱の原因として、新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス等の様々な病原体がみとめられています。

ときには診断がなかなかつかず、何度も検査を行うこともあるかと思います。

特にお子さまは何度も鼻の穴の中に綿棒を入れられたり、のどに綿棒を入れられたりととても負担になっていると思います。 
今回、当院にSpotFire(スポットファイア)という多項目同時PCR検査機器を導入いたしました。
この検査機器は、複数の病原体（全15種類）を一度の検査で同時にPCR検査できるとても画期的な機械です。 
実際に検査可能な病原体は以下の通りです。

細菌

• パラ百日咳菌
• 百日咳菌
• クラミジア・ニューモニエ
• マイコプラズマ・ニューモニエ

ウイルス

• アデノウイルス
• 新型コロナウイルス
• 季節性コロナウイルス
• ヒトメタニューモウイルス
• ヒトライノウイルス/エンテロウイルス
• インフルエンザウイルスA/H1-2009
• インフルエンザウイルスA/H3
• インフルエンザウイルスB
• パラインフルエンザウイルス
• RSウイルス

本検査は一度に短時間で、多くの病原体の遺伝子を検出できる一方で、非常に鋭敏なため、過去の感染や体内侵入していない病原体まで拾ってしまうこともあり、解釈には注意が必要な場合もあります。
検査は保険適応ですので、費用は３割負担の方で5,000円程度です。また、検査時間は20分程度となります。