日本人の約4人に1人がスギやヒノキ
などの花粉症だと言われています。
ここ10年間で約10%も増加しており、今後も増加していく可能性があります。
発症はほとんどの場合突然で、去年まで全く症状がなかった人が、突然くしゃみや鼻水に襲われるようになります。
残念ながら、自然に治ることは少なく、
一度発症すると95%の人は毎年のように花粉症に悩まされることになります。
こんな症状があるなら要注意
思い当たる場合は、専門医に相談してみましょう。
代表的な症状
くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみが主な症状ですが、のどのかゆみ、のどの痛み、咳、皮膚のかゆみが出ることがあります。また、ひどい方は、頭痛、体のだるさが出ることもあります。
花粉の飛ぶ量に比例して症状が悪化する傾向にあります。
検査
問診や鼻鏡検査を行うとともに、血液検査によってアレルゲン(何のアレルギーを持っていて、どの位の程度なのか)を特定します。適切な治療を受けるために、本人も治療する側もしっかり現状を把握する必要があります。
治療
残念ながら、花粉症を根本的に治す方法はありません。治ったと思っても、それは単にその年花粉に接した量が少ない場合がほとんどです。なので、様々な治療方法から自分にあった手段を検討し、仕事や日常生活に支障をきたさないよう、快適に過ごせるように、花粉症と向き合っていく必要があるのです。
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内服薬
花粉の飛散が始まる2週間前(症状の出る前)から飲み始めます。症状が出てから薬を飲み始めるのに比べて、症状が軽く済むことが多いというデータがあります。特に鼻水、くしゃみが強いタイプの人には効果的です。
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鼻スプレー
花粉症治療の効果が強く、副作用が少ないため、症状や鼻づまりが強い人には、内服薬に加えて局所スプレーを併用します。
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レーザー治療
慢性的な鼻づまりでお悩みの方には、アレルギーへの過剰反応を鈍らせることが可能なレーザー治療などもあります。
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アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)
原因となる花粉が飛んでいない時期にアレルギーの原因であるアレルゲンを少しずつ投与し、体をアレルゲンに慣らしていき体質改善も見込める治療です。
現時点ではスギ花粉、ダニアレルギーのみ保険適応となっております。(2017年10月現在)
※ダニアレルギーは投与時期の指定なし
長期間(最低3年以上)の治療となりますが、約80%程度の方に効果があるといわれています。
治療の流れ
レーザー治療(外来手術)
レーザー治療とは
アレルギー反応起こる鼻の粘膜に対しCO2(炭酸ガス)レーザーを照射することによって粘膜の状態を変性させる事で原因となる物質が入ってきてもアレルギー反応を起こしにくくする治療(日帰り手術)です。
※要予約
効果の期間
個人差がありますが、1年から1年半程度症状は抑えられますが、再度の処置が必要になる場合もあります。
治療の流れ
- アレルギーの状態をお聞きします。レーザー治療の適応になるか診察をします。
(手術は予約制となっております) - 手術当日:麻酔を含ませたガーゼを鼻の中に入れ鼻の粘膜の表面麻酔を行います。
- レーザーを照射します。両鼻約15分程度で終了します。
- 鼻の中にお薬を塗ります。
- 術後はすぐに帰宅でき、入浴など通常の生活をおくることができます。
- 2週間後:再度受診していただき鼻の状態を診察します。