医療法人あだち耳鼻咽喉科

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新型コロナウイルスのPCR検査とは?を分かりやすく解説!万が一陽性となった場合どうすればいい?

新型コロナウイルスのPCR検査とは?を分かりやすく解説!万が一陽性となった場合どうすればいい?
Aさん
Aさん
PCR検査についてわかりやすく知りたい
Bさん
Bさん
新型コロナウイルス感染症のPCR検査でもし陽性が出たらどうしたらいい?

新型コロナウイルス感染症についての報道ですっかり一般的となったPCR検査ですが、実はあまり詳しくわかっていないという方は多いのではないでしょうか。

感染者は現在も増減を繰り返しており、予断を許さない状況です。

誰でも感染したり濃厚接触者となったりする恐れがあります。

そこで改めてPCR検査についてわかりやすくまとめました。

万が一の際に慌てることのないよう、検査の流れや費用などについて知っておきたいですね。

あだち耳鼻咽喉科
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PCR検査についての基本的な情報を解説しましょう!

あわせて陽性反応が出た場合の対応や、陰性証明書の必要性などについても解説していますのでチェックしてください。

PCR検査とは?わかりやすく解説

PCR検査とは?わかりやすく解説

PCRとは「ポリメラーゼ・チェーン・リアクション」の略です。

新型コロナウイルス感染症の疑いのある患者さんの唾液や鼻の粘膜を採取する一般的な検査方法です。

この方法のメリットとしては、他の検査に比べて精度が高いことが挙げられます。

しかし決して100%正確というわけではありません。

時に陽性ではないのに陽性と判断される「偽陽性」や、その逆の「偽陰性」と判断されることもあることを知っておきましょう。

新型コロナウイルス感染症のPCR検査についてわかりやすく解説

新型コロナウイルス感染症のPCR検査についてわかりやすく解説

つづいて、新型コロナウイルス感染症におけるPCR検査について、さらに詳しくみていきましょう。

検査を受ける際の流れや費用、気になる痛みについて解説します。

検査の流れ

  1. 患者さんから鼻の粘膜や唾液を採取
  2. 検体(鼻の粘膜や唾液)に含まれるウイルスの遺伝子をDNAポリメラーゼと呼ばれる酵素で増幅して検出
  3. 陰性か陽性かの判断

新型コロナウイルス感染症のPCR検査では、まず検体を採取します。その後に特別な検査機器を使って検体にウイルスが含まれるか調べ、結果が判断されるという流れです。

現在検体として採取されているのは鼻の粘膜や唾液、痰など。以前は検体として鼻の奥の粘膜が採取される方法が主でしたが、現在は発症後9日以内に限り唾液での検査もできます。

結果の判明には検体の採取後、6時間ほどかかります。

費用

原則として新型コロナウイルス感染症のPCR検査は医師が必要だと認めた場合において、かかりつけ医や指定医療機関、PCR検査センターなどで受けます。

その際の検査費用は、本人負担分を国が支払う「公費負担」のため、検査に必要な費用はかかりません。

ただし、医療機関で検査を受ける場合は検査費用のほかに初診料や再診料などがかかるため、それらの支払いは別途必要となります。

PCR検査をおこなう際、痛みはある?

唾液や痰を検体とする場合には自分自身で採取できる上、痛みもありません。

一方、鼻咽頭ぬぐい液を検体として採取する場合に限り、長い綿棒を鼻の奥まで差し込まなければならず、強い痛みや不快感を伴います。

また、くしゃみを誘発することもあるため、検査を行う側には飛沫による感染のリスクが伴います。

PCR検査と抗原検査・ 抗体検査とは何が違う?

PCR検査と抗原検査・ 抗体検査とは何が違う?
新型コロナウイルス感染症の検査にはPCR検査だけでなく、「抗原検査」や「抗体検査」と呼ばれるものもあります。

どれも同じ新型コロナウイルス感染症に関する検査であり混同しやすいのですが、それぞれに役割や特徴が異なります。

抗原検査はPCR検査と同じく「新型コロナウイルスに感染しているかどうか」を調べます。

鼻の粘膜や唾液などを検体として使用し、保険適用となる場合は公費負担となる点もPCR検査と同じです。

PCR検査に比べて短時間(約30分)で結果が出ますが、その精度は低く、抗原検査だけでは感染者を見逃す可能性があります。

したがって多くの場合、PCR検査の補助的な検査として行われます。

一方、抗体検査は現在あるいは過去の感染の有無を調べる検査です。

PCR検査や抗原検査と違い血液検査によって判断され、15分ほどで結果を確認できます。

保険適用とはならないため、自己負担で検査を行う必要があります。

新型コロナウイルス感染症におけるPCR検査の対象者

新型コロナウイルス感染症におけるPCR検査の対象者
それでは、どういった人が新型コロナウイルス感染症のPCR検査を受けることができるのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症が疑われる症状がある人

PCR検査の相談の目安は次の通りです。

PCR検査の相談の目安
  • 発熱
  • 味覚異常
  • のどの痛み
  • 倦怠感
  • 息苦しさ
  • 比較的軽い風邪の症状が4日以上続く

以前あった「37.5℃以上の熱が4日以上続く」などの目安はなくなりました。

新型コロナウイルス感染症が疑われる症状がみられる場合、かかりつけ医を受診するか、地域の相談センターに連絡し、対応を仰ぎましょう。

ただし、このような症状があるからといって必ずPCR検査を受けられるというわけではありません。

医師の診察の上で必要だと判断された場合、PCR検査が実施されます。

患者との濃厚接触者

新型コロナウイルス感染症の患者の濃厚接触者と判断された場合にも、PCR検査の対象者となることがあります。

濃厚接触者に該当するかどうかは保健所による聞き取り調査などを行った上で、総合的に判断されます。

PCR検査が陰性であったとしても、患者との接触から14日間は発症の可能性があるため、外出自粛が求められます。

新型コロナウイルス感染症におけるPCR検査は無症状でも受けられる?

新型コロナウイルス感染症におけるPCR検査は無症状でも受けられる?

新型コロナウイルス感染症のPCR検査は疑わしい症状があったり、濃厚接触者として認定されたりした場合、保険を適用して受けることができます。

一方、無症状だったり、濃厚接触者ではなかったりするものの、感染の不安がある、仕事で県外に行かなければならないなどの場合もPCR検査を受けることは可能です。

ただし保険は不適用となり、全額自己負担での検査となるため注意しましょう。

自費PCR検査を行っている医療機関を受診するほかに、自宅で唾液を採取し郵送して検査結果を受け取る方法もあります。

また、自費PCR検査は「なんとなく心配だから」という理由でも受けることはできますが、陰性結果を受け取ったからといって必ずしも感染していないという証明にはなりません。

PCR検査にも限界があることを知っておき、必要なときにのみ受けるようにしましょう。

PCR検査の結果、陽性と判断されたら?

PCR検査の結果、陽性と判断されたら?

PCR検査の結果、陽性と判断されたら、医療機関や保健所から電話があります。

保健所への届出は医療機関にて行われるため、自分で行う必要はありません。

その後症状の程度や持病、年齢などによって総合的に判断され、

  • 入院
  • ホテル療養
  • 自宅での療養

などが決定します。

PCR検査の結果、陰性と判断された場合「陰性証明書」は必要?

PCR検査の結果、陰性と判断された場合「陰性証明書」は必要?

PCR検査の結果、陰性と判断された場合、職場などへの「陰性証明書」の提出は基本的に必要ではありません。

厚生労働省や関連団体にからも陰性証明書や治癒証明書の職場への提出は必要ないとの指針が出されています。

ただし、ビジネスや留学などでの海外渡航時には、渡航先の条件に応じた検査証明書が必要です。

厚生労働省と経済産業省が運営する「teCOT」は海外渡航者向けに、24時間365日検査できる医療機関の検索や比較、オンライン予約ができる無償のサービスです。

デジタル版の検査証明書を受け取ることもでき、海外渡航の予定がある方は活用することをおすすめします。

PCR検査を受けたいときはどうする?相談から検査までの流れ

PCR検査を受けたいときはどうする?相談から検査までの流れ

発熱などの症状があり、PCR検査を受けたい場合はまずかかりつけ医や近くの医療機関、もしくは地域の相談センターに電話をします。

その後、新型コロナウイルス感染症が疑われると診断されると、PCR検査を受けることとなります。

一方、自費でPCR検査を受ける場合は対応している医療機関へ問い合わせて確認しましょう。

まとめ:新型コロナウイルス感染症のPCR検査は精度が高いものの万能ではない

まとめ:新型コロナウイルス感染症のPCR検査は精度が高いものの万能ではない
新型コロナウイルス感染症のPCR検査は高い精度の優れた検査方法ですが、その結果は必ずしも絶対的なものではありません。

検査の性質上、誤った結果が出てしまうケースもあることを知っておく必要があります。

まとめ
  • 新型コロナウイルス感染症のPCR検査は、医師が必要だと診断し、保険適用となる場合、無料で受けられる
  • 無症状や濃厚接触者ではないものの、検査を受けたい場合は全額自費となる

新型コロナウイルス感染症のPCR検査について正しく知っておき、検査が必要となったときにあわてずに対応できるようにしましょう。

ABOUT ME
【執筆・監修】医療法人あだち耳鼻咽喉科 院長 安達一雄
日本耳鼻咽喉科学会 / 専門医・指導医 身体障害者福祉法第15条指定医
補聴器認定医 / 補聴器適合判定医 / 九州大学耳鼻咽喉科 特任助教
国際医療福祉大学非常勤講師
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