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いびきが習慣化しているなら治療が必要!快適な睡眠を手に入れるための対処法についても

いびきが習慣化しているなら治療が必要!快適な睡眠を手に入れるための対処法についても

いびきは場合によって、治療が必要だということをご存知ですか?

今回は、治療が必要ないびきの特徴から快適な睡眠をとる生活習慣までを解説します。

睡眠時間をしっかりとっているはずなのに疲れが取れない方、家族からいびきがうるさいと指摘されている方は、この記事を読めば適切な治療を受けて、快適な睡眠ができますよ。

いびきが習慣化しているなら治療が必要

疲れたときや風邪を引いたときなど、たまにするいびきには問題ありませんが、ほぼ毎日のようにかく「習慣性いびき」の場合は病気が隠れている可能性があります。

とくに大いびきで、家族が眠れないほどの場合は要注意です。

ここでは治療が必要ないびきについて、具体的にみていきましょう。

睡眠時無呼吸症候群にともなういびき

高頻度でいびきがある場合、睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合があります。

寝ている間に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」にともなういびきの場合は治療が必要な上、命にかかわるおそれもあるため注意が必要です。

睡眠中や起床時、日中などに次のような特徴や症状がある場合は睡眠時無呼吸症候群に該当する可能性があり、治療が必要かもしれません。以下をチェックしてみましょう。

睡眠時無呼吸症候群の症状
  • ぐっすり眠れず、夜中に何度も目が覚める
  • 日中強い眠気が襲ってくる
  • 起床時や日中にだるさや倦怠感がある
  • 集中力や記憶力が低下したと感じる

とくに男性の場合、肥満によってのどの周りに脂肪がつき、睡眠中に気道を圧迫して、ひどいいびきが生じているケースが多くみられます。

睡眠時無呼吸症候群の詳細については以下の記事に詳しく書かれていますのでご覧ください。

大きないびきや日中の眠気は要注意!睡眠時無呼吸症候群の症状や治療法について
大きないびきや日中の眠気は要注意!睡眠時無呼吸症候群の症状や治療法について睡眠時無呼吸症候群について知りたいですか?本記事では睡眠時無呼吸症候群の概要から治療法までを解説します。いびきがひどい方や寝ても熟睡感がない方は必見です。...

その他のいびき

睡眠時無呼吸症候群にともなういびき以外にも治療を行うことで改善する場合があります。

鼻の中を仕切る軟骨が曲がっている「鼻中隔湾曲症」や、アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、アデノイド肥大や扁桃肥大などによるいびきなど、耳鼻科的な病気にともなうものです。

これらは治療することでよくなりますが放っておくと睡眠時無呼吸症候群に進展するおそれもあるため、できるだけ早めに対処しましょう。

いびきの治療法:睡眠時無呼吸が存在する場合

いびきは症状の程度やいびきの原因となっている病気によって治療法は異なり、事前に入念な診察や検査を行なった上で決められます。

一般的におこなわれる睡眠時無呼吸に伴う、いびきの治療法を詳しくみていきましょう。

マウスピース

専用のマウスピースを装着することでのどを広げやすくし、いびきの発生を抑える治療法です。

比較的軽い睡眠時無呼吸症候群に適用される治療法で、上顎よりも下顎が出るよう固定し、のどを塞がりにくくします。

寝るときに装着するだけという手軽さの一方、重度の睡眠時無呼吸症候群の場合にはあまり効果が感じられないこともあります。

CPAP療法

CPAP(シーパップ)療法は中等〜重度の睡眠時無呼吸症候群でもっとも多く行われる標準的な治療です。

専用のCPAP装置からエアチューブを通り、鼻に装着したマスクに空気が送り込まれ、寝ている間のどがふさがらないようにします。

睡眠時無呼吸症候群は放っておくと心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす可能性が高くなりますが、CPAPによる治療をおこなうことでこれらのリスクを減らせるという報告もあります。

外科的治療

いびきはのど(上気道)が何らかの原因によって狭まることで発生します。

たとえば扁桃肥大やアデノイド肥大などが原因でのどをふさいでいるのが明らかであれば、手術によって摘出や切除することでいびきが改善される場合もあります(小児に多い)。

成人の場合はUPPPという軟口蓋(のどちんこ)の一部がいびきの原因となっているケースがあり、切除することで改善が見込めることも。

ただしいずれの場合も、リスクや再発のおそれもあり、適応に関しては医師と十分に話し合い、検討することが重要です。

耳鼻科的治療

アレルギー性鼻炎や花粉症、副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症などにともなういびきは鼻づまりによる口呼吸が原因です。

このような場合は耳鼻咽喉科を受診し、ネブライザーや薬物療法など鼻づまりを改善する治療を受けることでいびきは改善します。

鼻中隔湾曲症の場合は基本的に手術による治療を行いますが、鼻中隔は思春期ごろまで成長を続けるため、17〜18歳以降におこなうのが一般的です。

いびきの治療は耳鼻咽喉科をまず受診

いびきが気になる場合、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。いびきの発生源であるのど(上気道)は耳鼻咽喉科の領域です。

また、最近は「睡眠外来」や「いびき外来」など、いびきに特化した専門外来も増えています。

当院でも睡眠時無呼吸症候群の簡易型睡眠検査やCPAP治療が可能ですので、気になる方は一度受診をおすすめします。

いびき改善に効果的な生活習慣改善のポイント

いびきは治療と並行して生活習慣を見直すことで、より改善しやすくなります。

また軽いいびきであれば、以下のようなセルフケアを行ったり生活習慣を変えたりするだけで改善につながることも。チェックしておきましょう。

横向きに寝る

仰向けで寝るとのどが塞がりやすく、いびきの原因となりやすいため、横向きで寝るのが効果的です。

「横向き寝」を意識するだけで、軽いいびきであれば解消される場合がほとんど。

なかなか難しい場合は市販の横向きで寝やすい枕や抱き枕を使い、横向きで寝ることを意識するといいでしょう。

いびき防止シール

市販のいびき防止シールは唇に貼るだけで口呼吸を防ぎ、いびきをかきにくくしてくれるアイテムです。

睡眠中の口呼吸はいびきだけでなくのどの乾燥を招きやすく、風邪などの原因にもなりかねません。

貼って寝るだけの方法で、気軽に試せるのもいいですね。

ダイエット

とくに男性の場合は、肥満がいびきの原因となっているケースが多く、ダイエットは非常に有効な方法です。

ちなみに女性の肥満がいびきの原因となるのは意外と多くありません。これは、男性は上半身に脂肪がつきやすい一方、女性は下半身につきやすいためです。

食事療法や運動を取り入れて無理なく健康的に減量しましょう。

寝る前のアルコールを控える

寝る前にアルコールを摂取するのが習慣となっている方は控えましょう。

これは、アルコールの摂取が全身の筋肉をゆるませ、のどの閉塞を引き起こしやすくなってしまうためです。

また、お酒には血管を広げるはたらきもあり、鼻の中の粘膜が腫れて鼻づまりが起こりやすくなります。

いずれもいびきの原因となるため、寝酒は控えたほうがいいでしょう。

まとめ

いびきには治療が必要なケースも多くみられます。

とくに睡眠時無呼吸症候群にともなういびきは注意が必要で、できるだけ早めに治療を受けるのがおすすめです。

まとめ
  • 治療が必要ないびきは「習慣性いびき」
  • 症状やいびきの程度に合わせた治療法がある
  • 軽いいびきなら生活習慣の改善でよくなるケースもある

そのほかにもアレルギー性鼻炎や花粉症、副鼻腔炎にともなう鼻づまりや、アデノイド肥大や扁桃肥大によるのどの圧迫などによるいびきもきちんと治療しておきましょう。

自分や家族のいびきが気になったら、耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けることが改善への近道です。

ABOUT ME
【執筆・監修】医療法人あだち耳鼻咽喉科 院長 安達一雄
【執筆・監修】医療法人あだち耳鼻咽喉科 院長 安達一雄
日本耳鼻咽喉科学会 / 専門医・指導医 身体障害者福祉法第15条指定医
補聴器認定医 / 補聴器適合判定医 / 九州大学耳鼻咽喉科 特任助教
国際医療福祉大学非常勤講師
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